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映画

ガメラ対ゴジラ|懐かしい昭和の備忘録

お正月と言えば、映画。今年も話題作や超大作、ファンが待ち望んだシリーズの続編などが目白押しです。007にスターウォーズ、何と胸をときめかせてくれるのでしょう。やはり、映画は映画館の大きなスクリーンで、他の観客たちと一体となって楽しむべき参加型エンターテイメントかも知れません。あの頃の、物語の終盤から立ち見までして席が空くのを待った、映画館を埋め尽くすファンの熱気が思い出されます。

 

昭和のお正月は、「寅さん」と「マンガ祭り」でした。なぜか売店で“都こんぶ”を買うのが、我が家の慣わしだったように記憶しています。あの旨味と酸っぱさが子供ながらに魅了されていたに違いありません。

 

「ガメラ金星〜♪」で始まる「大怪獣ガメラ」と、独特なオーケストラサウンドで登場する「ゴジラ」とが、昭和の子供たちには忘れることのない特撮映画だったのではないでしょうか。そうですね。可愛い高田美和さんの可憐な涙で大暴れする「大魔神」も、当時の特撮技術としては目を見張るものがありました。穏やかな顔をした埴輪が、阿修羅の面妖に変るシーンが鮮明に浮かんで来ます。時代劇だったのも、幅広いファンに愛された理由でした。

 

ガメラはヒーロー。ゴジラはヒールです。あなたは、どっち派でしたか。

 

私は、チャキチャキのガメラ派です。特に当時のガメラの場合、宇宙がテーマの一つだった事も大きな魅力でした。次第に幼い子向けの“おもしろキャラ”へと変貌して行ったゴジラとは違って、死力を尽くして命懸けで戦うガメラは、どこか物悲しく、孤高のヒーローとして大空に舞い上がって行きました。その“ガメラらしさ”に、小さな胸を熱くしたのを覚えています。

 

巨大なイカ(バイラス星人)や包丁の化け物(ギロン)との対決も印象的でしたが、やはり宿敵ギャオスは悪役としても群を抜いていました。多くの方がプラモデルを組み立てたのではないでしょうか。ガメラはそれほど強くありません。だから精一杯に戦うのです。絶対的に子供の味方で、とても心優しくて、僕もあの甲羅に乗って空を飛んでみたい、そう憧れた怪獣でもありました。確かギャオスの最期は、名古屋の栄、中日ビル屋上の回転レストランだったと思います。大きな器で好物の血液(?)をすすらせ、回転を利用して飛べなくする。そこへ大敵の陽射しが昇って来ると言う結末ではなかったでしょうか。ガメラに食い千切られた足の指が、日光を浴びて縮んで行くのに少年が気付いたのがきっかけでした。

 

そう言えばギロンと対決する映画に、銀色の宇宙ギャオスが登場しています。何故か昼間でも活動していて、あっさりとギロンに輪切りにされてしまいます。複数のギャオスが、宇宙人に支配されていた。そう記憶しています。平成に復活したガメラでも、凶悪な敵として二度も映画に登場しました。敵が強ければ強いほど、立ち向かって行くガメラの姿に魅せられます。“封印”することにどんな意味があるのか分かりませんが、日本のお家芸とも言うべきアナログな特撮技術に磨きをかけて、さらなる夢と勇気を、いつまでも子供たちに届けて欲しいと願います。子供は、感動の中から真の優しさを学ぶのではないでしょうか。

 

モスラのファンの皆さん、忘れてませんよ。また別の記事で“偉大なる蛾”のお話しをしたいと思います。さあ、今年もたくさんの感動に出合いましょう。2016年の幕開けです。

 
 

  • 2016.01.01 Friday
  • 14:43

映画

永遠の二枚目|懐かしい昭和の備忘録

ここから先は、昭和世代なら誰でもが知るアラン・ドロンの代表作です。あの007シリーズで有名なテレンス・ヤング監督「バラキ」で一躍有名となった、超個性派ハリウッド俳優チャールス・ブロンソンとの共演作「さらば友よ」をご存知でしょう。私も、深夜の名作劇場で、何度も何度も眠い目をこすりながら観た、忘れ得ぬ粋なラストシーンの待っている映画でした。ひょんな事から知り合った全くタイプの違う悪党二人が、強盗に押し入った先の大金庫に閉じ込められてしまいます。しかも、中には現金も金塊もありませんでした。次第に薄くなる空気と引き換えに燃やす証券の紙切れだけだったのです。背に触れたコンクリートの温度差に気付いたブロンソンが、薄い壁の向こうに通風孔があると考え、共同して必死に穴を開けた二人は、窒息死を免れて金庫を脱出し、月曜日に銀行が開くのを気長に待つことになりました。犬猿の仲に見えた二人の間には、この時すでに友情が芽生えていたのです。当然、彼らは捕えられ、警察による現場検証となりました。共犯であれば罪を重く出来る。偶然に同じ銀行に押し入ったと言い張る二人を、捜査員たちの疑いの眼差しが囲んでいます。ブロンソンは、検証を終えて引き上げる彼らにタバコをねだりました。だが、マッチがない。ずっと目を合わさずにいたドロンの真横を通り過ぎる瞬間でした。ドロンが、手にしていたマッチを擦って火を差し出してくれたのです。ブロンソンは、彼の手を両手で包み込む様にして火を貰います。それでも、絶対に互いの目は合わさない。さらば友よ。痺れる様な、二人の男の最後の別れの挨拶でした。

 

テレンス・ヤング監督の「レッドサン」と言う映画でも、二人は共演を果たしています。そうです。黒澤明監督の「用心棒」で、一躍世界的な大スターとなった三船敏郎の共演でも話題を呼びました。あの三船美佳さんのお父様ですよね。はるばる海を渡った日本の侍たちが、アメリカの大統領に会いに行くお話しでした。親善の証に朝廷から託された宝刀を、彼らはならず者たちに奪われてしまいます。その頭がドロン。からくも捕えたならず者の一人が、チャールス・ブロンソンだったと言う訳です。ドロンと宝刀を追って、珍妙な二人の旅が始まりました。こちらも又、次第に友情を抱いて行くハートフルな物語となっています。ただ、この映画でのアラン・ドロンの役回りは実に冴えません。これほどドロンの魅力を引き出せなかった映画も珍しいのではないかと思える位です。見るたびに、とても残念な思いに駆られたファンは多かったのではないでしょうか。

 

アラン・ドロンが「ゾロ」を演じていたのをご存知ですか。最近ではアントニオ・バンデラスとキャサリン・ゼタジョーンズの「マスク・オブ・ゾロ」、古くはタイロン・パワーの「怪傑ゾロ」などが思い浮かびます。テレビシリーズとしても、日本で好評を博して来ました。

まだ幼かったドロンの息子が、「僕にも分かる映画を作って!」と懇願したことがきっかけだそうです。しかし、この映画が実に面白い。私の中では、アラン・ドロンの代表作であると言っても過言ではありません。最後の長すぎる決闘シーンを除けば、非常に小気味の良い、勧善懲悪のヒーローものに仕上がっています。CGなどない時代に、アクションスターでもない彼が、よくぞここまで軽やかなゾロを演じ切ってくれた。そう称賛せざるを得ない、痛快無比な楽しい作品でもありました。さらに言えば、マドンナのオルテンシアを演じたオッタビア・ピッコロから、凛々しいマスクの横顔にキスされるシーンにも心を奪われました。日本語吹替版の野沢那智さんの魅力が、この作品ではいかんなく発揮されています。もしも、ご覧になっていないアラン・ドロンのファンの方がおられるなら、是非お薦めしたい作品なのでした。

 

永遠の二枚目、アラン・ドロンのお話しは、ひとまずここまで。また別の記事でご紹介するかも知れません。

 
 

  • 2015.12.07 Monday
  • 18:02

映画

アラン・ドロン|懐かしい昭和の備忘録

懐かしい昭和と大きく謳ってはみたものの、これから私が何を書いて行くのか、実は私自身が興味深々と言ったところなのです。語りたいこと、忘れずにいたいこと、それから思い出してみたいこと、その辺りを自分に問いながら、あっ、そんなことあったよな!そうそう、あの映画のあのシーン覚えてるよ!と、ちょっとだけ頷いて貰えたら嬉しいかな、なんて考えながら書いて行くつもりでいます。

でも、年齢と共にリアルな記憶が薄れていて、あるいは何かのキーワードと混同してしまい、もしかしたら首を傾げてしまう方がおられるかも知れません。そんな時は、どうか広い心でご容赦下さい。勝手な言い草ですが、専門的に掘り下げて行くブログではありません。あくまで個人的な、私の記憶の中にある「過去を旅する放浪記」なのです。

 

前置きが長くなりましたね。記念すべき初回は、私にとっての永遠の憧れの男性、フランスの名優アラン・ドロンについてのお話しです。

 

あの哀しげな旋律のサウンドと共に大ヒットした「太陽がいっぱい」はあまりに有名です。野心的な若者が犯した完全犯罪が、ラストシーンで明るみとなって行く。ストーリーがどうと言うよりは、妖しい影のあるドロンの魅力が炸裂した映画でもありました。以降、彼には、似た様な役回りの台本ばかりが舞い込みます。フランスと言えばフィルムノワール。暗黒街を描いた作品で、ドロンは世界中の映画ファンと若い女性たちを瞬く間に虜にして行きます。特に超大物俳優ジャン・ギャバンと共演した「シシリアン」は、二枚目俳優としての域を脱した感がありました。政治家のスキャンダルを描いた「愛人関係」も、彼の演技力の光る作品ではないでしょうか。

 

私がアラン・ドロンにハマったのは、中学の頃に映画館で観た「ビッグガン」と言う作品です。物凄くかっこいいスーツ姿に魅せられた「スコルピオン」と共に、彼のフィルムノワールでの最高傑作の2作品と言えるでしょう。その後のハリウッドが多用する、ラストシーンでのどんでん返しも、この2作品が始まりではないかと考えています。「ビッグガン」では、白昼、友人の車に駆け寄る主人公が、まさかに彼から銃弾を浴びる音でFinとなり、「スコルピオン」では、闇夜に野良猫を見付けて屈み込むドロンが、向けられたサイレンサーの銃口の先で倒れる音でFinとなります。裏社会で華々しく活躍した男の、何とも言えない物悲しい最期が、今でも鮮明に目の奥に焼き付いていて離れません。音だけで表現する斬新さも、当時のラストシーンとしては果敢な挑戦だったと言えるでしょう。

 

しかし、何と言っても人気俳優ジャンポール・ベルモンドと共演した「ボルサリーノ」は外せません。男のセクシーさの極致。ダンディズムの極致を画面一杯に見せ付けてくれました。正に、成り上がって行く男たちのギラギラとした煌めきが、少年だった私の無垢な胸をときめかせてくれたのです。映画の主人公に初めて焦がれた作品でもありました。「ボルサリーノ」とは、ギャングたちが被っているツバ広帽のこと。私がフェドーラを愛用している原点でもありました。

 

やはり、アラン・ドロンに関しては一度に語り尽せません。今日はこの辺りにして、次回また、ゆっくり思い出してみたいと思います。

 

  • 2015.12.06 Sunday
  • 11:24

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