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年末年始

レコ大と紅白|懐かしい昭和の備忘録

 今にして思えば、何故あれほどまでに日本レコード大賞が胸を高鳴らせてくれたのでしょうか。大晦日と言えば、何が何でもレコ大の時間に間に合わせて帰りたい。オープニングさえも見逃したくないと考えていました。

 

「やあやあやあ、どうもどうもどうも、高橋圭三です。」と記憶に刷り込まれている名調子が、ぐっと会場の雰囲気を盛り上げて、ノミネートされた歌手たちの発表を待つ緊張感を高めて行きます。それが、ひしひしと視聴者にも伝わって、ファンであれば尚のこと、クライマックスに向けてハラハラドキドキさせられるのでした。

 

最優秀新人賞や大賞に選ばれた歌手の、感極まる姿も見どころの一つでした。思わず声を詰まらせて歌えなくなる受賞者への賛否もありましたが、私の様な庶民は、シンパシーを感じて貰い泣きしていたものです。紅白歌合戦との時間との住み分けがなされていた事も、非常に高い視聴率を維持していた理由でした。

 

郷ひろみさんが「賞よりショウだ。」と言う名言で一石を投じて以降、曖昧な選考基準や事務所の力関係などが取り沙汰される様になって、他局が挙ってレコ大潰しの賞番組を立ち上げたことにより、視聴者の期待は大きく削がれて行くことになりました。いえ、年末の過ごし方そのものが多様化し、もはや家族でテレビにかじり付く時代ではなくなっていたのです。今ではもう、私自身も殆ど関心がなくなりました。多くの家庭が夢中で手に汗握っていた、昭和の大晦日を懐かしく感じるばかりです。

 

紅白歌合戦も、多くの紆余曲折を経ながら、何とか今日まで生き残って来てくれています。年越しの歌番組が目白押しの昨今では、既に“一年の歌い納め”ではなくなりましたが、芸能界にとって大きなステータスである事に変りはないでしょう。特に、オオトリを務めるのは、日本を代表する歌手の証と言っても過言ではありません。

 

ビデオのない時代、紅白歌合戦は見逃すことの出来ない一年最後のビッグイベントでした。お祭り騒ぎが茶の間の笑顔を賑わせて、みかんやお菓子を頬張る子供が堂々と夜更かしの出来る特別な夜でもありました。演歌も、アイドルも、フォークやニューミュージックも、正にゴチャ混ぜの詰め合わせセット。日本野鳥の会の皆さんが登場するまで、見ている側の誰も、それが“合戦”であるとは意識していません。出場を果たした歌手たちの晴れやかな顔が、私たちの一年の締めくくりに花を添えてくれたのでした。

 

どちらが勝ったのかも、翌年の大晦日まで思い出す事はありません。しかし、最後の大合唱が済むと同時に、画面は「ゆく年くる年」へと変わって、途端に、心が神聖な時を迎える準備に入るのでした。もうかなり前の放送になりますが、真っ白な雪に覆われた永平寺からの中継が忘れられません。何故か一瞬の映像で心の洗われた様な、静と動とを巧みに捉えた素晴らしいゆく年くる年であったと記憶しています。

 

今年もまた、あの感動に巡り合えるかも知れない。そう期待して、2015年ラストの15分を待ちたいと思います。

  • 2015.12.27 Sunday
  • 17:20

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