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アラン・ドロン|懐かしい昭和の備忘録

懐かしい昭和と大きく謳ってはみたものの、これから私が何を書いて行くのか、実は私自身が興味深々と言ったところなのです。語りたいこと、忘れずにいたいこと、それから思い出してみたいこと、その辺りを自分に問いながら、あっ、そんなことあったよな!そうそう、あの映画のあのシーン覚えてるよ!と、ちょっとだけ頷いて貰えたら嬉しいかな、なんて考えながら書いて行くつもりでいます。

でも、年齢と共にリアルな記憶が薄れていて、あるいは何かのキーワードと混同してしまい、もしかしたら首を傾げてしまう方がおられるかも知れません。そんな時は、どうか広い心でご容赦下さい。勝手な言い草ですが、専門的に掘り下げて行くブログではありません。あくまで個人的な、私の記憶の中にある「過去を旅する放浪記」なのです。

 

前置きが長くなりましたね。記念すべき初回は、私にとっての永遠の憧れの男性、フランスの名優アラン・ドロンについてのお話しです。

 

あの哀しげな旋律のサウンドと共に大ヒットした「太陽がいっぱい」はあまりに有名です。野心的な若者が犯した完全犯罪が、ラストシーンで明るみとなって行く。ストーリーがどうと言うよりは、妖しい影のあるドロンの魅力が炸裂した映画でもありました。以降、彼には、似た様な役回りの台本ばかりが舞い込みます。フランスと言えばフィルムノワール。暗黒街を描いた作品で、ドロンは世界中の映画ファンと若い女性たちを瞬く間に虜にして行きます。特に超大物俳優ジャン・ギャバンと共演した「シシリアン」は、二枚目俳優としての域を脱した感がありました。政治家のスキャンダルを描いた「愛人関係」も、彼の演技力の光る作品ではないでしょうか。

 

私がアラン・ドロンにハマったのは、中学の頃に映画館で観た「ビッグガン」と言う作品です。物凄くかっこいいスーツ姿に魅せられた「スコルピオン」と共に、彼のフィルムノワールでの最高傑作の2作品と言えるでしょう。その後のハリウッドが多用する、ラストシーンでのどんでん返しも、この2作品が始まりではないかと考えています。「ビッグガン」では、白昼、友人の車に駆け寄る主人公が、まさかに彼から銃弾を浴びる音でFinとなり、「スコルピオン」では、闇夜に野良猫を見付けて屈み込むドロンが、向けられたサイレンサーの銃口の先で倒れる音でFinとなります。裏社会で華々しく活躍した男の、何とも言えない物悲しい最期が、今でも鮮明に目の奥に焼き付いていて離れません。音だけで表現する斬新さも、当時のラストシーンとしては果敢な挑戦だったと言えるでしょう。

 

しかし、何と言っても人気俳優ジャンポール・ベルモンドと共演した「ボルサリーノ」は外せません。男のセクシーさの極致。ダンディズムの極致を画面一杯に見せ付けてくれました。正に、成り上がって行く男たちのギラギラとした煌めきが、少年だった私の無垢な胸をときめかせてくれたのです。映画の主人公に初めて焦がれた作品でもありました。「ボルサリーノ」とは、ギャングたちが被っているツバ広帽のこと。私がフェドーラを愛用している原点でもありました。

 

やはり、アラン・ドロンに関しては一度に語り尽せません。今日はこの辺りにして、次回また、ゆっくり思い出してみたいと思います。

 

  • 2015.12.06 Sunday
  • 11:24